僕の上司のクソデカ溜息
溜息 ― 気苦労や失望などから、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな吐息。
僕の上司は溜息をつく。溜息なんて誰でもするであろう一般的な行為だと思う。
ただし、僕の上司の溜息は、その辺のありふれた溜息とは一線を画している。
1.バカでかい音量
「はぁ~…」
これが一般的な溜息だとすると、僕の上司の溜息は、
「破ぁッ!!!!」
轟くのである。肌に伝わる空気の振動が、僕らのやる気を根こそぎ削いでいく。
2.舌打ちのアクセサリ
先述の溜息に必ずセットでついてくるのが『舌打ち』である。
「チッ…はぁ~」
舌打ち→溜息のコンビネーションのうち、よく耳にするもの。
みんなも一日に1度は会社で聴いているんじゃないかと思う。
ところが、僕の上司の場合はどうだ。
「チュッ…破ァアアッ!!!!!!!」
あまりにも瑞々しい舌打ちから間もなく繰り出される一撃である。
「チュッ」が聞こえた次の瞬間、轟の一撃を繰り出してくるので、僕の会社においては、1秒たりとも気を抜くことを許されていない。
3.バカ多い回数
最近、一生分の溜息を耳にしているような気がする。
それほどに、僕の上司の溜息の回数は一般的な溜息の回数と比較しても、常軌を逸していると思う。
ただ、さすがの僕も一日の溜息の数を数える程僕も暇ではないので、一般的な回数をgoogle先生に尋ねた。
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2013/6/1611:40:20
たわけが。ぬるい会話をしやがって。
先生も、きっと人間の溜息の回数を気にする程暇ではないのだろう。
平均的な1日の溜息回数を比較対象にするあきらめることにした。
…
上述のように、僕の上司の溜息はあらゆる面において一般的な溜息の数段上のスペックを実現してしまっている。
ついには、上司がいない時間帯にすらあの溜息が聞こえてくる。
僕は若干、ノイローゼ気味なのかもしれない。